#今だからこそすすめたい本 フルヤマ洋服店 斉藤さん
南新町商店街、北側から100mほどの所にある「フルヤマ洋服店」
フルヤマ洋服店で働く斉藤さんにオススメ本を聞いたところ、
「子供の読書感想文がきっかけで読んだんだけど、すごくよかった」
と紹介していただきました。
●ぼくたちのカメムシずかん
「カメムシのことをもっと知ってみませんか」
岩手県葛巻町のある小学校で、校長先生が生徒に呼びかけたカメムシの研究。
「臭い虫」として厄介者扱いしていたカメムシ。
調べてみると、きれいな色のものや変わった形のものなど、実はいろいろな種類がいることがわかります。
どうして臭いを放つのか、その生態について調べていくうちに子供達のカメムシに対する捉え方が変わっていき、学校全体でカメムシを探し、調べ、カメムシ図鑑を作っていく、というお話です。
斉藤さんは
「今まで不要・迷惑と思われていた虫が視点の切り替えによって意味が変わっていくところが面白い。そして、子供たちが興味が湧いた瞬間に、それがたとえ授業中であっても「調べておいで」と先生が言える環境も素晴らしい。
ダメと言わず、興味を伸ばしてあげる接し方から「子供の興味の向こう側にあるものを知ろうとする」という、親として子への向き合い方に気付かされる本」
と話してくれました。
嫌いなものを遠ざけるではなく、知ろうとする。
その結果、「くさい虫」が「いろんな種類のある虫」と認識が変わっていくお話を通して、自分の価値観だけで判断するのではなく、子供の興味を見守りながら接する・子供の興味に寄り添い、親子で共有していく大事さもこの本から知ることができます。
また、
「『カメムシについて知ってみよう』という校長先生の声かけについても、扱いに困るものを駆除したり迷惑がったりするのではなく「研究の対象としてよく調べてみる」という発想の転換もまた、親子としてどう子供に声かけするかという点で考えるきっかけになった」
とも話してくれました。
斉藤さんのオススメ本、もう一冊は
◎買う気にさせる魔法の言葉
斉藤さんは以前、婦人服の販売員をされていたそうです。
ご実家であるフルヤマ洋服店をお手伝いするようになってから今までの販売方法の違いを感じることが多くなり、この本を手に取ったそう。
「一口に服の販売といっても流行の移り変わりが激しい婦人服と定番物が多い紳士服では買い物の仕方が異なり、どう提案するとお客様に響くかが全く違う」
と斉藤さん。
「それまではお客様との距離感や声を掛けるタイミングで戸惑うこともあったけど、本を読んでみて、まずは話をじっくり聞いていく・お客様の雰囲気をしっかり感じるようになって、安心感を与える接客を心掛けられるようになった」
との言葉通り、斉藤さんはとても話しやすかったです。
本のオススメするポイントはとても分かりやすく説明してくださり、こちらの話をするときもやさしい雰囲気で聞いていてくださるので、取材のときも安心感がありました。
紳士服はオーダーするものも多く、決して安い買い物ではないからこそ、こちらの話を聞いてくれるような斉藤さんの話し方は安心して買い物できそうだなと感じました。
現在フルヤマ洋服店では冬用のマスクを販売中!
今年の夏、オリンピック仕様マスクを販売したミズノから今度はブレスサーモマスクが出ています。
「ブレスサーモ」はミズノ独自の素材で、吸収した水分を素早く蒸発させ、高い保温性で冬も温かく過ごすことが出来ます。蒸れが少なく温かいマスクなら空気の冷たい冬のジョギングでも快適に運動できますね!
黒・紺・白の3色展開で、¥1,320(税込)です。
その他にもアンダーウエアや冬用小物が揃います。
日に日に寒くなっていくこの季節、フルヤマ洋服店で冬支度をしてはいかがでしょうか?
●今回ご紹介いただいた本
◎わたしたちのカメムシずかん
著:鈴木海花(文)・はた こうしろう(絵)
出版:福音館書店
ISBN:978-4834085525
◎買う気にさせる魔法の言葉
著:北山節子
出版:成美堂出版
ISBN:978-4415073996